~決算書ってどんなもの?~
■会社の活動の結果を表示 会社は利益獲得のため、さまざまな形態で事業を行っています。メーカーであれば製品をつくり販売する、小売業であれば商品を仕入れ販売する。実際にはもっと複雑な事業活動が行われるわけですが、このように繰り返される事業活動の結果を一定期間(通常1年)で区切って表したものが決算書です。いわば会社の業績を表した『通知表』のようなものです。そしてこの決算書に基づいて法人税や消費税の申告・納付が行われるわけです。 決算書は通常1年ごとに作成されるものですが、その期間を1ヶ月に区切って作成されるのが月次の決算書、一般的に『試算表』と呼ばれるものです。これは1年ごとに作成する決算書よりも勘定科目が詳しく表示されており、月々の会社の最新の経営状態を表していますので非常に有用性は高いといえます。 ■貸借対照表と損益計算書 決算書には、『貸借対照表』、『損益計算書』、『株主資本等変動計算書』『個別注記表』があります。そのうち主な書類であります『貸借対照表』と『損益計算書』についてご説明していきます。この2つの書類はそれぞれどのような役割を担っているのでしょうか? 貸借対照表とは、決算日における会社の財政状態を表したものです。会社に現金や固定資産などの資産がどれくらいあるか、借金はいくらあるのかといった情報がここから見て取れるわけです。 損益計算書とは、事業年度の経営成績を表したものです。つまりその事業年度中に売上がどれぐらいあり、経費がどれぐらい掛かったのか、それによって利益が出たのか、それとも赤字になったのかなどの会社の収支の流れがわかるものです。 決算書は会社自身はもちろん、会社を取り巻くさまざまな会社や人達にとって、その会社がどのような活動をしてきたのかを判断する重要な材料になるわけです。 ☆ポイント! ◎決算書とは、会社の業績を表した通知表である ◎貸借対照表とは、会社の財政状態を表すものである ◎損益計算書とは、会社の経営成績を表すものである
by seki-acc
| 2014-09-05 17:26
| 会計いろは
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